糖尿病とは、血液中の糖(血糖値)が高くなる病気です。そもそも、人が健康を維持するためには、この血糖値を適切な範囲に保つことが必要不可欠となります。
現在、その糖尿病の治療方法としては、生活習慣の改善、薬物療法が主流となっています。また、特定の場合に限り、外科手術を要するケースもあります。まず治療の基本となるのが、生活習慣の改善です。食事の見直しによって血糖値をコントロールすることは、非常に大切な部分です。炭水化物の取り過ぎは避け、野菜中心のバランスの良い食事を心がけなければなりません。また、定期的な運動も血糖値を下げるといわれています。こうした生活習慣の見直しのみで病状が改善されることもありますが、もし不十分な場合は薬による治療が必要となります。
血糖値を下げるための薬には、さまざまな種類があります。一般的に、体内でのインスリンの働きを良くしたり、糖の吸収を遅らせたりする経口薬を用いることが多いです。そのほか、体内のインスリン不足を補うための、インスリン注射をする方法もあります。薬の種類選びに関しては、糖尿病のタイプや病状、体質によって異なるため、医師の判断によって決まります。
糖尿病が進行してしまい、特定の合併症が出ている場合には、外科手術が選択されることもあります。たとえば、肥満症を合併した糖尿病を治すために胃の一部を取り除いたり、糖尿病によって壊死した組織を切断したりする場合です。これは糖尿病がだいぶ進行したケースであるため、早め早めから対処しておく必要があります。糖尿病を進行させないためには、定期的に医師の診察を受け、自分の体としっかり向き合うことが大切です。自分の健康を自分で守るためにも、糖尿病に対する正しい知識を頭に入れておきましょう。